本記事では、11月28日に報道のあった「イギリス国内におけるバイアグラの市販薬化」についてまとめていきます。
ファイザー社が製造販売するバイアグラはイギリス国内においては、医師の処方箋なしに販売することが可能になりました。そのため、2018年の春頃よりイギリス国内ではドラッグストアの店頭にてバイアグラを購入することが出来ます。
イギリスがバイアグラの市販薬化に踏み切った理由は以下の2つです。
- ネット通販で流通してしまっている偽物や粗悪品のED治療薬への対策のため
- ジェネリック医薬品に押されつつあるバイアグラの売上アップのため
イギリスを皮切りにED治療薬の市販薬化は世界的な流れとなる可能性があります。しかし、厳しい薬事法によって規制されているために、日本国内においては、バイアグラをはじめとするED治療薬の処方箋なしでの販売はまだまだ先の話となりそうです。
目次
世界初のバイアグラの市販薬化はイギリスにて
11月28日、イギリスにおいてバイアグラの処方箋なしでの販売が認められたとの報道がありました。
バイアグラの製造販売を行っているファイザー社による発表なので、確実な情報と言えるでしょう。薬剤師との簡単な問診こそ必要となりますが、2018年の春頃よりイギリスでは街中のドラッグストアでバイアグラが購入できることになります。
これまでバイアグラを含むED治療薬が処方箋なしで販売されたことはありません。
「ED治療薬を入手するためには医師の処方箋が必要」
これは世界のどこにいっても同じでした。なので、今回のイギリスの一件は、世界で初めての出来事となります。ED治療薬がより生活の身近な存在になるための大きな一歩と言えるでしょう。これを機に、ED治療薬の市販化が世界的な潮流となる可能性もあります。
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これまでのバイアグラ販売:医師からの処方箋が必要
これまでは、イギリスでもバイアグラを入手するためには医師の処方箋が必要となっていました。日本と同じ状況ということですね。
- 専門医のいるクリニックを訪れる
- 医師の問診を受ける
- 処方箋をもらいバイアグラを購入する
このステップを踏む必要があったわけです。この手間が理由となって、ED治療薬の使用を断念してしまう男性は多くいるはずです。
また、多くの男性は、クリニックに行く手間を避けるために、インターネットでED治療薬を購入することをしています。バイアグラをはじめとするED治療薬は、ネット上にて偽物が大量に出回っています。
この状況は日本もイギリスも変わりはありません。イギリスでも多くの男性がネットでED治療薬の偽物を掴まされてお金を騙しとられたり、粗悪品の副作用に悩まされたりといったことが頻発しているようです。
これからのバイアグラ販売:ドラッグストアで手軽に購入
11月28日のファイザー社の発表は、上記のようなバイアグラやその他のED治療薬を取り巻く状況に風穴を開けるものです。いちいち専門医のいるクリニックを訪れなくても、近所のドラッグストアでファイザー社製の正規のバイアグラを手に入れることが出来るようになります。
イギリスでは、医師の処方箋が必要ではなくなり、来春よりバイアグラはドラッグストアで薬剤師との簡単な問診のみで購入することが出来ます。日本でも鎮静剤のロキソニンが処方箋なしでドラッグストアで買えるようになしましたが、あれと同じ感じです。買う前に薬剤師さんとちょっと話すだけです。
市販されるのは有効成分シルデナフィルの含有量が50mgのもので、価格は以下のようになる見込みです。
- 4錠のパック:19.99ポンド(約3,000円)
- 8錠のパック:34.99ポンド(約5,300円)
1錠あたりの換算でだいたい700円前後といったところですね。日本で処方箋でバイアグラ50mgを購入すると、1錠あたり1,000円程度します。それに比べるとだいぶ安い価格設定となっています。
なぜバイアグラは市販化されるのか?
1998年に世界初のED治療薬としてバイアグラは開発されました。それから20年弱にわたって、ずっとクリニックで処方箋をもらうことでしかバイアグラを入手することは出来ませんでした。
それが、イギリスではなぜこのタイミングで処方箋なしで街中のドラッグストアで購入できるようになったのでしょうか。これには以下の2つの理由があるようです。
市販化の理由その1:偽物と粗悪品の撲滅
バイアグラが市販化される理由のひとつ目は、インターネットを経由してのバイアグラの偽物や粗悪品の流通にブレーキをかけるためです。日本国内の調査においては、インターネットにて販売されているED治療薬の実に55.4%が偽物であるとのことです。このことは、「偽物を扱う悪徳通販業者の見分け方」という記事にて詳しく説明しています。
このネット販売とED治療薬との関係性はイギリスにおいても同様というわけです。イギリスの医薬品・医療製品規制庁は、過去5年間で5000万ポンド(約75億円)分にもおよぶバイアグラの偽造品や粗悪品を押収しているとのことです。
偽物や粗悪品の医薬品を摂取してしまうと、身体にどのような影響が起こるか分かりません。思わぬ副作用により健康を害してしまう方も多くいます。
この状況に待ったをかけるための施策が、今回のバイアグラの処方箋なしでの販売の許可というわけです。少しでも消費者に手の届きやすい方法で正規のバイアグラを提供できるようにするというものですね。
市販化の理由その2:ジェネリックの台頭で落ちた売上への対抗策
バイアグラの市販化の理由の2つ目、それはバイアグラを製造・販売するファイザー社の売上のためというものです。日本同様、イギリス国内においてもファイザー社のバイアグラの特許は期限切れとなっています。
そのため、同じ効果を持ちつつより安価なジェネリック医薬品が続々と誕生しています。これらによってバイアグラのシェアが奪われてしまっているのが現状です。
バイアグラが特許によって守られていた2012年には、ファイザー社の年間のバイアグラの売上は20億ドル(約2200億円)にもおよんでいました。それが、特許切れにともなう売上の減少によって、2016年には16億ドル(約1760億円)ほどまでに落ち込んでいます。
このような状況を打開するべく、ファイザー社は十数年にわたってイギリスに対してバイアグラの市販化を求める交渉をしてきました。その結果が今回の件というわけです。
日本でもバイアグラは市販化されるのか?
市販化の理由には色々な思惑がありますが、バイアグラの市販化それ自体は私たち消費者の利便性を上げることになるのは間違いありません。いちいちクリニックに行かなくても最寄りのドラッグストアで購入できるようになるという手軽で良いですよね。
イギリスに続いて日本でもそのようなバイアグラの入手に関しての規制緩和が行われる可能性はあるのでしょうか?あくまで筆者の憶測にはなりますが、日本での市販化まではまだまだ先の話になるかと思います。
「薬販売での日本と海外の法律の違いと日本の異常な厳しさ」という記事でも解説をしていますが、海外諸国と比較すると、日本の薬事法はやたらと規制が厳しくなっています。そのため、一定の副作用のリスクがあるバイアグラに関しては、なかなか規制が緩められることはないはずです。
市販化されるとしても、それは世界でバイアグラの市販化が当たり前のこととして定着してからでしょう。アメリカではバイアグラはまだ処方箋薬です。少なくともアメリカでバイアグラが市販化されるようにならない限りは、日本でも市販化が検討されることはないのではないでしょうか。
- 手間を受け入れてクリニックに赴く
- 多少のリスクを乗り越えて海外通販をする
いつになるか分からない日本国内におけるED治療薬の市販薬化。それまでは、ED治療薬はこの2択のどちらかの方法でしか日本国内における入手の方法はありません。偽物や粗悪品を避けつつED治療薬を安心・安全に海外通販する方法に関しては、「おすすめの実績のある通販会社とは?」という記事で説明しています。興味が有る方はぜひご確認下さい。
まとめ:ED治療薬がドラッグストアで買える時代へ
イギリスではバイアグラは処方箋なしで販売することのできる医薬品となりました。薬剤師の簡単な問診を受けることのみで、ドラッグストアの店頭で気軽に購入することが出来るようになります。
バイアグラが市販化された理由としては以下の2つがあります。
- ネット通販で蔓延してしまっているバイアグラの偽物や粗悪品の流通の抑止のため
- ジェネリック医薬品にシェアを奪われてしまっているバイアグラのブランディングのため
イギリスでバイアグラが市販化されたことによって、ED治療薬の処方箋なしでの販売が世界的な流れになる可能性があります。しかし、日本国内においては、欧米諸国と比べると厳しい薬事法があるために、バイアグラをはじめとするED治療薬の市販化はまだまだ先の話となりそうです。
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