本記事では、包茎という状態の概要と包茎になる原因についてまとめていきます。ひとえに包茎といっても、以下の3つの種類があります。
- 仮性包茎
- カントン包茎
- 真性包茎
このうち、大多数を占めるのは仮性包茎です。この仮性包茎は、手術などの処置が必要ないものです。
包茎というと、「恥ずかしいもの」というイメージが未だ日本社会には根強く残っています。しかし、実際に生活に支障をきたすような包茎は、カントン包茎と真性包茎だけです。
包茎に悩んでいる男性は、自分の包茎の種類をきちんと見極め、適切な対処をとれるようにしましょう。
目次
包茎とは?
包茎とは、ペニスの包皮が亀頭を覆ったままの状態であることを指します。生まれた時点では、男ならば誰もが包茎です。
その後、身体が成長し大人に近づいていくにつれ、包皮は下がっていき亀頭がむき出しの状態になっていきます。多く場合において、思春期前後にて包茎は解消されることがほとんどです。
その意味において、幼少期の包茎というのは何ら問題はありません。問題となる包茎は、思春期以降の包茎になります。身体が成長しても包茎状態が続いている場合には、外科的な処置を受けたほうが良い場合もあります。
以下に包茎の種類をまとめますので、自分のペニスの状態を確認するようにしましょう。
仮性包茎
仮性包茎とは、手でむくことによって亀頭を露出させることが出来るタイプの包茎のことです。日本人は、成人であっても仮性包茎であることが非常に多くなっています。
日本人男性の70%程度が仮性包茎であるとされています。勃起時には自然と亀頭が露出する場合もあれば、勃起時も仮性包茎のままの状態のこともあります。
仮性包茎は、日常生活を送るうえでは、何ら問題にならないものです。「仮性包茎であることが恥ずかしい」という自意識がない限りは、特に手術などによって対処する必要もありません。
包皮をむいてペニスを洗う習慣があれば、ペニスの衛生面も問題なしです。清潔なペニスを維持することができます。
カントン包茎
カントン包茎とは、無理をすれば手で包皮をむくことが出来るものの、包皮口が狭いために亀頭の根本が締め付けられてしまう状態のペニスのことです。
カントン包茎の場合、亀頭を露出させたままの状態でいると、亀頭が腫れてしまい鬱血してしまいます。そのままの状態でいると、次第に亀頭の細胞が壊死しはじめる恐れもあります。
カントン包茎は、無理に手でむかずとも、セックスの時などに意図せずして包皮がむけてしまうことがあるので要注意です。もし、包皮が亀頭の根本を締め付けたまま元に戻らなくなってしまったら、早急に手術などで治療をする必要があります。
日本人男性の10%ほどがカントン包茎であるとされています。
真性包茎
真性包茎とは、平常時でも勃起時でも全く亀頭を露出させることが出来ないタイプの包茎のことです。包皮口が非常に狭く、手でむくことも出来ません。
成人日本人男性における真性包茎の割合は、だいたい5%~10%ほどであるとされています。この割合は、諸外国と比較すると多いとされています。
真性包茎は、手術による治療が必要な状態とされています。常に亀頭が隠れた状態であるため、亀頭の成長が妨げられ、ペニスが先細りになってしまいます。
真性包茎は亀頭と包皮の間に垢がたまりがちであり、不衛生な状態です。また、コンドームの装着に支障をきたす場合があり、セックスをすることも推奨されていません。
包茎になる原因は?
この世の中には、包茎である人とそうでない人がいます。包茎であることは、衛生面からも良くないこととされ、また社会的な侮蔑の対象ともなっているものです。
「なんでおれは包茎なんだ?」
このように嘆いている男性は、日本国内にたくさんいることでしょう。
包茎である人とずるむけである人とを分かつものとは何なのでしょうか。以下、考えられる包茎の原因についてまとめていきます。包茎についてきちんと対処をするためにも、まずは包茎となってしまう原因について理解をするようにしましょう。
包茎の原因①:宗教・文化的な要素
欧米などの国々においては、包茎の男性の割合は、日本人男性と比べると、ぐっと少ないとされています。
ドイツなどでは、ほぼ100%の男性がずるむけであるとのことです。この理由は、幼少期に包皮をむいたり、包皮を切除する手術を受けたりするためです。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教には割礼という宗教的儀式があります。これは、男の子に対して、半ば強制的に包茎手術(包皮の除去手術)を受けさせるというものです。
現代ではこの儀式に対する反対運動などはあるものの、この割礼という習慣の名残りによって、包茎である男性は少なくなっているようです。
日本では、この割礼という文化はあまり一般的ではありません。そのため、割礼のある文化圏と比較すると、包茎の男性が多くなっています。
包茎の原因②:ペニスサイズが小さい
思春期において男性は、身体のサイズが大きくなるのと比例してペニスのサイズも大きくなっていくのが普通です。
その結果として、亀頭部分のサイズも大きくなり、自然と亀頭が露出をするようになっていきます。なので、言うまでもなく、ペニスサイズと包茎には強い関連性があります。
端的に言ってしまえば、ペニスサイズ(特に亀頭部分)が小さいと包茎になりやすいということになります。何らかの要因によって、ペニスの成長が阻まれてしまうと包茎になりやすくなるといえるでしょう。
日本人は欧米人などと比べるとペニスサイズが小さい民族です。そのため、包茎になりやすいとされています。
包茎の原因③:マスターベーションのしすぎ
思春期における過度な頻度のマスターベーションは、包茎の原因になると考えられます。マスターベーションにともなう射精は、たくさんの男性ホルモンを消費する行為です。
そのため、マスターベーションをやりすぎると、本来は身体の成長に使用されるはずだった男性ホルモンが少なくなってしまいます。
言うまでもなく、思春期におけるペニスの成長には、男性ホルモンが不可欠です。そのため、過度のマスターベーションで男性ホルモンが枯渇してしまうと、ペニスが成長が止まってしまう可能性があります。
その結果として、ずるむけに十分なペニスサイズを確保できずに包茎になってしまうとのことです。
まとめ:日本人には包茎が多い
統計データによると、日本人男性の7割ほどは包茎であるとされています。成人であっても、包茎であることは決して珍しいことではありません。
そして、上記のように、包茎のうちの大多数を占める仮性包茎の場合は、とくに手術などは必要なく日常生活を送ることができます。
対処が必要な包茎は、カントン包茎と真性包茎です。このタイプの包茎である男性は、全体の10%です。
包茎というと、どうしても恥ずかしいことのように思いがちです。しかし、まずは包茎の認識を改め、自分の包茎が治療が必要なものかどうかを見極めるようにしましょう。
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