本記事では、日本と海外における包茎の男性の割合についてまとめていきます。
「包茎は恥ずかしいこと」という一般的な認識とは裏腹に、日本人の大多数が包茎となっています。包茎は普通のことであり、一部の種類の包茎を除いて、無理に治療をするようなものではありません。
海外においては、表向きは日本よりも包茎の男性の割合は少なくなっています。これは、文化・宗教的な儀式である割礼が根付いているからです。しかし、最近では割礼の件数も少なくなりつつあり、海外でも包茎である男性が増えつつあります。
目次
日本では包茎の男性がマジョリティ
日本においては、「包茎は恥ずかしいものであり、手術などによる治療が必要なものである」という認識が強く根付いています。思春期の男の子でなくとも、包茎である男性は温泉や公衆浴場では後ろめたさを感じてしまうことが多々あるかと思います。
「ずるむけであることが普通であり、包茎は劣った少数派だ」
このように考えている方もいるでしょう。
しかし、この認識は誤ったものであり、改める必要のあるものです。日本においては、包茎は多数派であり普通のことなのです。本来ならば、特別に気にかける必要のないものです。
日本人の7割が何らかの包茎
日本人男性における包茎の割合を調査したデータには、さまざまなものがあります。各データによって誤差はありますが、だいたい7割ほどの成人男性が包茎であるとの結果になっています。
「10人の男がいれば7人は包茎である」
こう考えると、包茎の男性はかなりの数にのぼることが分かると思います。
「包茎であることは、特別なことで恥ずかしいこと」
このような認識は間違っています。
「包茎であることが普通であり、一般的なことである」
このように包茎に対する意識を改めることが出来ます。包茎に対して、必要以上に思い悩むことはしなくて良いということですね。
種類別での包茎の割合
「 包茎の種類は?」という記事にてまとめたように、包茎には以下の3つの種類があります。
- 仮性包茎
- カントン包茎
- 真性包茎
包茎である男性を種類別に分けると以下のようになります。
- 仮性包茎:約80%
- カントン包茎:約10%
- 真性包茎:約10%
包茎の男性のほとんどは、仮性包茎になります。後述するように、仮性包茎とカントン包茎・真性包茎とでは、同じ包茎であっても大きな違いがあります。まずは、自分の包茎を確認し、どの種類に分別されるのかを理解しておくようにしましょう。
仮性包茎は気にしなくて良い
日本人の大多数がそうである「仮性包茎」ですが、それ自体は生活の支障をきたすものではありません。身体を洗うときに、きちんと包皮をむいて亀頭も洗えば衛生面もクリアすることが出来ます。
なので、仮性包茎は無理にペニスにメスをいれて手術をするようなものではないということになります。
積極的な治療を考えるべきは、あくまでカントン包茎と真性包茎です。亀頭と包皮の間に雑菌が繁殖し、異臭を放ち炎症を起こすリスクなどが指摘されています。
また、重度の場合は男性不妊にもつながる可能性のあるものです。この2つのタイプの包茎に関しては、治療において健康保険が適用されます。
「包茎が恥ずかしい」はメディアの影響
このように、日本人男性において包茎というのは、きわめて普通の状態です。特に、多数派である仮性包茎に関しては、健康・衛生面での問題でもありません。世間一般の認識とは反して、必要以上に後ろめたさを抱くべきことではありません。
「包茎=恥ずかしい」という認識は、美容外科クリニックなどがメディアを通じて流布させたものであるとされています。
テレビや雑誌などに広告を出すことによって、包茎を恥じるように仕向けられているということです。この認識を改め、包茎を正しく認識する必要があります。
海外の男性の包茎事情
では、海外においては、包茎はどのように受け止められているのでしょうか。海外の男性における包茎の割合はどうなっているのでしょうか。
「海外の男性は、ペニスサイズが大きくずるむけである」
このようなイメージがあるかと思います。これは正しいのでしょうか。
男性ならば、多くの方が海外製のポルノ動画を見たことがあるかと思います。その動画に登場する男性のペニスは、それは凛々しいものです。長さも太さもあり、かつずるむけですよね。海外の男性は皆が皆、あのようなずるむけペニスなのでしょうか。
海外では包茎の男性は少ない
結論から言うと、海外(特に一部の欧米やイスラム教の国)では、日本人男性と比べると、成人になっても包茎である男性の割合は、少なくなっています。とあるアフリカのイスラム教国では、成人男性で包茎である人はほとんどいないという情報もあります。
また、今30歳前後であるアメリカ人男性もほとんどの人が、ずるむけペニスであるとのことです。このような情報を鵜呑みにすると、「日本人は民族的に包茎の男性が多い」と思えてしまいます。しかし、この認識も正確なものではありません。
文化的・宗教的な慣習である割礼
一部の海外の国において包茎である男性の割合が少ないのは、割礼という習慣が伝統的に存在するためです。
割礼とは、包皮の一部を切除し亀頭を露出させる手術のことです。いわゆる包茎手術と似たようなものですね。この割礼は、多くの場合において宗教的な通過儀礼となっています。
割礼がある文化圏では、生まれた男の子には包皮の切除を強制的に施します。その結果として、包茎なままでいる男性の数は少なくなっているということですね。この割礼を行わなければ、包茎である男性の割合は、日本のそれと同じぐらいになるようです。
最近では包茎が認められつつある
この割礼という文化的儀式は、最近では批判の対象となりつつあります。危険性をともなう手術を行うことから、非人道的な行為であると認識されはじめたためです。そのため、以前に比べると割礼の件数も減りつつあるようです。
アメリカでは、小児科協会が医療的な判断により割礼を推奨しないと宣言しています。これは、翻って解釈すれば、「包茎のままでいいのでは」という認識が広まりつつあることを意味しています。
包茎であることは、世界的な視点から考えても、恥ずかしいことではありません。
まとめ:包茎は多数派であり恥ずかしいことではない
「包茎は恥ずかしいことだ」
「包茎は早急に手術するべきものだ」
このようなイメージは、日本にはいまだ強く残っています。しかし、包茎である男性は、日本においては多数派です。一部の特殊なタイプの包茎を除いて、仮性包茎であれば特に問題もないものです。
海外においては、割礼の慣習があるために包茎の男性の割合は少なくなっています。しかし、この割礼の習慣も、最近では見直されつつあります。「包茎のままでいることは恥ずかしくない」という認識がスタンダードになりつつあるということですね。
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