本記事では、包茎の3つの種類についてまとめていきます。
- 仮性包茎
- カントン包茎
- 真性包茎
大まかに分けると、包茎はこの3つの種類に分類することが出来ます。日本人男性の包茎の多くは、仮性包茎です。仮性包茎は、きちんと亀頭と包皮を洗うなどの対処をすれば、特には問題とならないものです。
一方、カントン包茎や真性包茎は要注意です。雑菌が繁殖し亀頭が炎症状態になってしまったり、セックス時に早漏になってしまうリスクがあります。
重度の状態になると、生殖活動に支障をきたす場合もあります。これらの種類の包茎の場合は、手術での治療も考慮する必要があります。
大事なことは、自分の包茎がどのタイプの包茎なのかを理解することです。
目次
包茎の3つの種類
包茎とは、ペニスの亀頭が包皮で覆われたままの状態のことです。思春期を迎え身体とともにペニスが成長していくにしたがって、包茎である男性は少なくなっています。
大人の身体になっても包茎であることは、社会的に恥ずかしいことであるという認識が蔓延しています。そのため、自分の包茎に思い悩んでいる男性は少なくありません。
- 包茎であることがネックとなって、積極的に女性にアプローチができない
- 包茎である自分に自信が持てず、何かと引きこもりがちである
このように、包茎がもたらす強迫観念によって、人生を謳歌できないでいる男性がいます。これはもったいないことであり、この認識は改める必要があります。
全ての包茎が「悪」なわけではない
一重に包茎といっても、全てが同じわけではありません。大まかに分けると、包茎には以下の3つの種類があります。
- 仮性包茎
- カントン包茎
- 真性包茎
この全部が、生活に支障をきたすために治療の必要があるわけではありません。場合によっては、包茎だからといって、恥じる必要は全くないということですね。
その意味で、包茎に悩んでいる男性がまず初めにやることは、以下にまとめる3つのタイプのうち、自分の包茎がどのタイプであるかをきちんと認識することです。
その結果、問題のない包茎ならば後ろめたさなく生活すれば良いし、治療が必要な包茎ならば早急に対処する必要があります。
包茎の種類①:仮性包茎とは
成人になっても包茎である男性で最も多いタイプが仮性包茎になります。仮性包茎の特徴としては、手で包皮をむくことによって亀頭を露出することが出来るという点です。
仮性包茎の場合は、多くの場合において、ペニスが勃起状態になると自然と包皮がめくれ亀頭が露出することになります。
特に日本人においては、仮性包茎である男性はかなりの割合でいます。とある統計データによると、実に日本人男性の8割程度が仮性包茎であるとのことです。
日本人に限っては、仮性包茎である男性は「ずるむけ」である男性よりも多いということですね。このことからも分かるように、仮性包茎は普通のことであり、特に恥ずかしがる必要のないものです。
仮性包茎の問題点
とは言え、仮性包茎に全く問題点がないわけではありません。仮性包茎の問題点としては、次のようなものが挙げられます。
- 包皮と亀頭の間に恥垢がたまりやすい
- 亀頭が敏感になるため、早漏になりやすい
恥垢は強い匂いをともなうものです。これは包皮と亀頭の間に雑菌が繁殖しているためです。不衛生なのはもちろんのこと、放置をすると亀頭包皮炎や淋病・クラミジアなどの感染リスクの増大にもつながるので要注意です。
また、仮性包茎は早漏の原因になるとの指摘もあります。これは、通常時に亀頭が包皮に覆われているため、亀頭が外的刺激に対して敏感になっているためです。いざセックスをするときに、膣内の刺激に耐えられなくなってしまうということですね。
包茎の種類②:カントン包茎とは
カントン包茎とは、包皮口が狭い状態で発症する包茎のことです。そのため、手などを使って無理に包皮をむいてしまうと、包皮口が亀頭の根本を締め付けてしまいます。
このカントン状態が続くと、包皮口の締め付けによって亀頭が鬱血錠状態になり、腫れてしまうことになります。
カントン包茎の場合、手で無理やり包皮をむくことをしなくても、セックス中の摩擦によって自然と包皮がめくれてしまうことがあります。
症状が重い場合は、鬱血している亀頭が壊死してしまうこともあり危険です。したがって、カントン包茎の場合は、すみやかに手術などで対処することが求められます。
カントン包茎の問題点
この亀頭の鬱血という症状以外にもカントン包茎の問題点はあります。それは、基本的には、仮性包茎と同じです。以下のようなものです。
- 包皮と亀頭の間に恥垢がたまりやすい
- 亀頭が敏感になるため、早漏になりやすい
ただし、カントン包茎の場合は、それぞれの症状は仮性包茎よりも重くなります。
仮性包茎の場合は、手でむくことが出来るので、亀頭や包皮の内側を洗ったり亀頭部分をマスターベーションで刺激することも出来ます。
しかし、カントン包茎の場合は、仮性包茎ほど亀頭を露出させることができません。そのため、より恥垢がたまりやすく、亀頭は刺激に敏感になってしまいます。
包茎の種類③:真性包茎とは
真性包茎とは、包皮口が非常に狭く亀頭と包皮が癒着を起こしている状態です。仮性包茎およびカントン包茎では、手を使うことによって、多少無理やりにでも亀頭を露出させることが出来ました。
しかし、真性包茎においては、平常時や勃起時を問わず、包皮をむき亀頭を露出させることは出来ません。
成人になっても真性包茎である場合は、早急な治療が必要となります。そのため、他の包茎の種類と違い、真性包茎の手術においては医療保険が適用されます。
真性包茎は、女性にも良い印象を与えるものではありません。真性包茎の手術は、泌尿器科やメンズクリニックで受けることができます。
真性包茎の問題点
真性包茎の問題点としては、まず不衛生であることです。真性包茎の場合は、亀頭と包皮の間を洗うことが出来ないため、多くの雑菌が繁殖しています。
亀頭包皮炎のリスクなどはもちろんのこと、セックスパートナーである女性の子宮頸がんや性感染症のリスクも高めてしまいます。真性包茎は、パートナーのためにも、治療されなければいけないということです。
また、真性包茎は男性不妊の原因となることも指摘されています。これは、包皮が精子の射出を邪魔するためです。十分な量の精子が子宮に届かず、妊娠の可能性が低くなってしまいます。
見た目やプライドの問題を別にして、真性包茎は生活に支障をきたすものとなっています。
まとめ:まずは自分の包茎の種類を知ることから
「包茎は恥ずかしい」
このような認識は、いまだ社会に根強く残っています。しかし、包茎である日本人男性の多くは、仮性包茎です。
きちんと衛生面の配慮などをすれば、仮性包茎は特に問題となるものではありません。自分が仮性包茎であっても、必要以上に気を病む必要はないと言えるでしょう。
一方、自分の包茎の種類がカントン包茎や真性包茎である場合は、話が違ってきます。衛生面や生殖活動において大きな問題をはらむものです。
そのため、これらの包茎である成人男性は、手術を視野に入れた包茎治療を模索するようにしましょう。大事なことは、自分の包茎の種類をきちんと認識することです。
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