本記事では、悪徳クリニックによる包茎手術の被害事例についてまとめていきます。美容外科で行う包茎手術には、自由診療であることを悪用し、患者に高額な手術費用を強要するものがあります。
包茎手術を受けるにあたっては、このようなクリニックを避け、信頼のおける医師とクリニックを見つけなければいけません。
包茎手術で不必要に高額な手術の詐欺にあってしまう被害は、かなりの件数にのぼります。国民生活センターなども包茎手術を行う悪徳クリニックに関する注意喚起を行っています。包茎手術を受けるにあたっては、事前に十分な情報収集をすることが大事です。
目次
包茎手術の多くは自由診療
「包茎であること」は男性の尊厳に強く関わることです。包茎であることが強いコンプレックスとなっており、人生を謳歌できないでいる男性は少なくありません。
そんな男性にとって、救いとなる可能性があるのが包茎手術です。外科的療法によって、自分のペニスを理想の形に整形するということですね。
多くの場合において、包茎手術は一生に一度のことです。また、ペニスという自分の急所の手術となるので、患者は何かとナーバスになりがちです。
残念ながら、この弱みにつけ込んで、詐欺的行為をはたらく悪徳クリニックが存在します。多くの包茎手術が自由診療なのをいいことに、患者にぼったくりを仕掛けるのです。
保険適用でクリニックを訪れても
真性包茎やカントン包茎は、重度の包茎に分類されます。これらの包茎は、安全・衛生的な観点から、日常生活に支障をきたすものであるとされています。
そのため、これらカントン包茎や真性包茎を治療する手術には、健康保険が適用されることが出来ます。手術費用の3割負担で済むということですね。
しかし、一部の悪徳クリニックでは、言葉巧みに患者に保険適用でない包茎手術を受けさせようとします。
「保険適用の手術だと仕上がりが悪くなる」
「自由診療の包茎手術なら最新技術が投入できる」
「みんな自由診療の包茎手術を選んでいる」
このような文言を並べることで、クリニックにとってより儲けが大きくなるタイプの手術に誘導するのです。
自由診療の費用に上限はない
自由診療とは、国によって認可されていない薬や方法を用いるものです。この自由診療を受ける場合、健康保険の適用は受けることが出来ず、治療費用(手術費用)は全額自己負担となります。
また、その自由診療における価格は医療機関側で自由に設定が出来るものです。
包茎手術を含めた美容外科の手術のほとんどは、この自由診療となります。一応の価格相場はあるものの、実質的にはクリニック側の好き勝手に価格を設定できます。
そのため、内実を知っている人からしたら法外とも思えるような価格を、クリニック側は患者に請求することがあります。
悪徳クリニックによる包茎手術被害
この自由診療におけるぼったくり被害は、包茎手術においても多数報告されています。Googleで「包茎手術+詐欺」と検索すると、数多くの被害の事例を確認することが出来ます。
独立行政法人である国民生活センターも、「美容医療サービスにみる包茎手術の問題点」と銘打って包茎手術の問題点を指摘しています。
また、ネット上での弁護士への相談サイトである弁護士ドットコムにも、包茎手術に関するさまざまな被害が相談されています。以下、それらネットにてシェアされている悪徳クリニックによる包茎手術の被害の中から、代表的なものをまとめていきます。
高額なプランでの包茎手術の強要
包茎手術を行っている美容外科のHPには、その手術にかかる費用が記載されています。その金額は、だいたい5万円から10万円ほどです。
決して安くはないですが、妥当な金額だと思える価格ですよね。多くの包茎患者は、この金額を目安にして美容外科クリニックに包茎手術の相談に行くことになります。
で、カウンセリングを受けると、医師に次のようなことを言われます。
「5~10万円の安いコースだと仕上がりが汚くなる」
「綺麗に仕上げたいなら、最新技術を用いた上位のコースするべき」
このような謳い文句で、言葉巧みに包茎手術を高額な包茎手術に強要してしまいます。
ローンを組ませての分割返済
自由診療における包茎手術の上位コースは、100万円を超えるものもあります。10万円前後の手術を受ける心づもりでいたのに、いきなりその10倍もする費用は用意できないですよね。
そのような場合、クリニック側は患者にローンを組ませて支払いを迫ってきます。
クリニックはローン会社と提携しており、かなり高圧的に契約を迫ってきます。医療ローンというと聞こえは良いですが、要は借金を患者にさせることにより手術費用を搾り取るというものです。
HPで安い価格で客を呼び寄せておいて、高額の手術にローンで契約させるというかなり悪どい手法になります。
不安を煽っての即日手術
初回のカウンセリングでいきなり100万円を超える手術を提示されても、普通であれば「一度よく考えさせて下さい」と言って即日の契約はしないかと思います。
クリニック側もそのことは理解しています。高額の手術への契約をしぶる患者に対しては次のような脅し文句を言うらしいです。
「あなたの包茎はひどい状態です」
「今ここで契約し、すぐに手術をするべきです」
「そうでないと取り返しのつかないことになりますよ」
患者側の不安を逆手にとった手法ですね。患者側に冷静になって考える暇を与えず、即日契約・即日手術を決行する美容外科クリニックは多く存在します。
トッピング施術での追加費用
また、悪徳クリニックでは、一度手術の契約をしてからも、あれこれと理由をつけて追加費用を請求してくることがあります。
「プラス〇〇万円でこの手法をしたほうが良い」
「オプション〇〇万円でこの医療器具を使用すると、より綺麗な仕上がりとなる」
このオプションを追加させることよって手術費用をかさ増しする手法は、トッピングとよばれるものです。
ひどい事例だと、手術台に寝そべって麻酔を打たれた後に、新たなトッピングの契約を迫ってくる場合もあるようです。意識がもうろうとしている状態で、契約書にサインをさせるというものですね。
安いプランで手術を頼んだつもりなのに、知らず知らずのうちに高額な費用を請求させることになってしまいます。
高額払ってもずさんな手術
ここまで悪徳クリニックによる高額な包茎手術を強要する手法についてまとめてきました。とはいえ、「たとえ高額でもミスなくきちんと包茎を治してくれれば問題ない」という方もいるかもしれません。
ペニスという大事な部位に関わることなので、お金の出し惜しみはしたくないと考える方もいるでしょう。
しかし、勘違いしないで欲しいのは、「高額の手術を受けたからといって、手術で失敗しないわけではない」ということです。
「100万円を超える手術を受けたのに、手術後に後遺症が残った」
「安全な手術と言われたのに、手術後にペニスの細胞が壊死していた」
このような手術ミスは、ネットでかなりの数が報告されています。
まとめ:悪徳クリニックに騙されないために
上手く活用することで、男のコンプレックスを解消する手段となる包茎手術。しかし、その弱みにつけ込んで、悪どい商売をしている美容外科クリニックはかなりの数にのぼります。
私たちに出来ることは、事前に悪徳クリニックを避け、信頼のおける医師とクリニックを見つけ出すことです。
また、もしクリニックのカウンセリングを受けた時点で、何らかの怪しさやうさんくささを感じた場合には、強い気持ちをもって「NO」と言うことが大事です。いったん気を落ち着けて、セカンドオピニオンなどを受けて冷静に判断する必要があります。
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