遅漏には特効薬となるような医薬品はありません。EDにおけるバイアグラや早漏におけるプリリジーのような即効性のある解決策はないということですね。遅漏は、基本的には、生活習慣を改善することでしか治すことは出来ません。
- 漢方薬
- ED治療薬
- 抗うつ薬
これらの医薬品が遅漏に効果があるというのは誤解です。効果がないばかりか、遅漏の症状を悪化させる可能性のあるものです。遅漏を何とかしたいと思うならば、地道に心身に良い生活を心がけるようにしましょう。
目次
遅漏の症状に対する特効薬はない
早漏に比べて軽視されがちですが、遅漏も重大な下半身の悩みのひとつです。日本国内でも、数百万人におよぶ男性が遅漏の悩みを抱えているとされています。遅漏の症状は、放置をしていくとどんどん悪化していくものです。
最悪の場合、遅漏は射精障害につながり男性不妊となることもあります。そのため、「自分は遅漏かも」という自覚がある方は、速やかに遅漏の症状の改善をしていく必要があります。
同じ男性の下半身の悩みであっても、ED(勃起不全)や早漏には、特効薬といえる医薬品があります。以下のようなものですね。
- ED(勃起不全):バイアグラ、レビトラ、シアリス
- 早漏:プリリジー
これらの医薬品を服用すれば、その次のセックスから症状を改善させることが出来ます。
しかし、遅漏においては、このような特効薬と言われる治療薬は、いまだに開発されていません。遅漏治療薬と言えるような医薬品はないということですね。そのため、EDや早漏に比べると、遅漏は治すことが難しい下半身の悩みとなっています。
生活習慣を正すことでしか改善できない
遅漏の症状の改善には、医薬品に頼ることが出来ない。これは、生活習慣を正すことでしか、遅漏を治すことは出来ないということを意味します。遅漏を誘発している原因となる生活習慣を突き止め、その習慣を正していくしかないということですね。
言うまでもないことですが、この方法は、時間と根気が必要となるものです。今夜のパートナーとのセックスにおいて効果のあるものではない、ということです。
EDにおけるバイアグラや早漏におけるプリリジーは、それぞれの症状に対症療法的に作用する医薬品です。それぞれの症状の原因の根本解決をするものではありません。しかし、その分、圧倒的な即効性があります。
バイアグラを飲めば、30分後にはペニスがギンギンになります。また、プリリジーを飲めば、その後のセックスにおける射精までの時間を3~4倍にすることができます。このような、即効性のある使い勝手の良い治療薬は、遅漏にはありません。
漢方薬や医薬品と遅漏
ネットの情報をあさっていると、いくつかのサイトでは、一部の医薬品や漢方が遅漏に効果があるという旨の記載を見つけることが出来ました。
しかし、よくよく調べてみると、ほとんどの場合において、その主張には裏付けがないことが分かります。
これらの情報を発信しているサイトのほとんどが、特定の商品をプロモーションするサイトだったりします。そのため、信ぴょう性のある情報と言えるものではないでしょう。
それらのサイトにおいて、遅漏の症状の改善に効果があるとされていた漢方・医薬品などを以下に紹介していきます。どれもなんとなくのイメージでは、遅漏改善に効きそうな感じはあります。
しかし、実際のところは、遅漏にはさして効果がないどころか、遅漏の症状を悪化させてしまう可能性のあるものです。誤った情報に惑わされないようにしましょう。
漢方薬は間接的な効果
「漢方が遅漏に効く」
これは、完全な間違いではありません。一部の漢方には、精力増強効果があるとされています。
代表的なものは、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)ですね。この漢方には、老化で衰えた身体を若返らせる効果があるとされています。
遅漏の原因のひとつには、老化による男性ホルモンの分泌量の低下があるとされています。この原因による遅漏の症状に対しては、牛車腎気丸などの漢方が効果を発揮する可能性があります。
身体を若返らせることの副次的作用によって、遅漏も改善するというイメージですね。
しかし、遅漏の原因は、身体の老化や衰えのみではありません。ストレスや生活習慣の乱れ、医薬品の副作用などさまざまな原因があります。
これら老化以外の原因による遅漏には、漢方が作用する可能性は低いでしょう。その意味で、遅漏の改善のためだけに漢方を服用するのは、あまり効率の良いことだとは言えません。
ED治療薬は遅漏を悪化させる
「ED治療薬でペニスがギンギンに勃起すれば、遅漏も改善する」
このような情報を発信しているサイトがありますが、これは大きな間違いです。バイアグラやレビトラ、シアリスなどのED治療薬には、遅漏の症状を治す効果はありません。
遅漏の改善目的でのED治療薬の服用は、おすすめできることではありません。「勃起」と「射精」とは、全く別の身体の働きになります。
ED治療薬で勃起をすると、ペニスの感度が低下することが指摘されています。性的な刺激をペニスが感じづらくなってしまうということですね。そのため、ED治療薬には、射精を遅らせる副作用があることが指摘されています。
特にレビトラには、強い射精遅延効果があるようです。なので、遅漏に悩んでいる人は、出来るだけED治療薬の服用は避けるようにしましょう。
抗うつ薬は早漏の治療薬
ED治療薬と同様に、抗うつ薬も遅漏の改善には期待できません。というより、抗うつ薬は、ほぼ確実に遅漏の症状を悪化させるものです。これは、一部の抗うつ薬が、早漏の治療薬として利用されていることからも分かります。
実際、早漏治療薬として普及しているプリリジーも、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬の一種です。交感神経のたかぶりを抑え、射精中枢に刺激が伝わるのを阻害する効果があります。その結果として、射精時間が延長されることになります。
なので、当然のことですが、遅漏をなんとかしたいと思っている場合は、出来るだけ抗うつ薬の服用は避ける必要があります。
抗うつ薬が治療効果を持つのは早漏だけです。遅漏の人が服用すると、症状がさらに重くなっていってしまうので注意するようにしましょう。
治療薬は補助的な役割のみ
漢方薬、ED治療薬、抗うつ薬。これらは、どれも遅漏の症状の改善に十分な効果のあるものではありません。では、何か他の医薬品で遅漏に効くものはないのでしょうか。
都内のとあるメンズクリニックのHPによると、以下のような医薬品やサプリメントには、若干ながら、遅漏の改善に効果があるとされているとのことです。
- パーキンソン病治療薬であるアマンタジン(シンメトレル)
- 抗不安薬であるブスピロン(バスパー)
- 抗アレルギー薬である シプロヘプタジン(ペリアクチン)
しかし、これらの医薬品は、遅漏に対しては補助的なものにとどまります。適応症に遅漏があるわけではないということですね。
また、ヨヒンベという西アフリカ原産の植物から抽出されるヨヒンビンという成分も、海外では遅漏の治療に用いられることがあるようです。
しかし、このヨヒンビンは、日本国内では劇薬指定を受けている成分です。なので、副作用のリスクなどを考えると、服用をおすすめできるものではありません。
まとめ:投薬による遅漏の改善は望み薄
「バイアグラやプリリジーみたいな薬が遅漏にもあったらなぁ」
このように思う男性は少ないはずです。錠剤を服用するだけで、遅漏の悩みを克服することが出来るなら、こんな楽なことはないですよね。しかし、残念ながら、遅漏の特効薬となる医薬品は、いまだに開発されていません。
即効性のある遅漏の改善方法は今のところないということですね。そのため、「遅漏を治す為の様々な方法を紹介!遅漏を治療」という記事にてまとめているように、遅漏を引き起こしている原因となる生活習慣をひとつずつ直していくしかありません。
- マスターベーションの方法の見直し
- ポルノ動画の視聴制限
- オナ禁
- 心理カウンセリング
- 生活習慣の見直し
このような、なんとも根気のいるようなことを継続することでしか、遅漏を改善させることは出来ないということです。
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