本記事では、ED治療目的の外科手術の費用についてまとめていきます。厚生労働省は、ED治療において健康保険の適用を認めていません。
そのため、ED治療目的の外科手術も保険適用外であり、全額が自己負担となります。また、自由診療となるので、各医療機関ごとに価格に大きな差があります。
ED治療目的の外科手術の代表例としては、陰茎プロステーシス手術があります。この手術は、糖尿病で重度のEDとなった患者さんや高齢者向けのED治療の最終手段となるものです。
この手術の費用は、最低でも50万円以上となります。ED治療目的の外科手術を受けるにあたっては、事前に費用について十分に調べておく必要があります。
目次
ED治療は基本的に保険適用外
ある程度年齢を重ねるようになると、誰しもが気になりだすのがED(勃起不全)です。満足のいくセックスをパートナーと出来るかどうかというのは、男の尊厳として大事なことですよね。このような背景もあり、ED治療に興味がある男性は、日本国内でもたくさんいます。
しかし、そんなED治療をするうえで大きなハードルとなるのが、その費用です。他の病気の場合と違い、ED治療は基本的には健康保険の適用外となります。
そのため、病院の受診料や治療費、薬代や手術代などは、その全てが全額自己負担となってしまうのです。そのため、ED治療は高額になりがちです。
手術のみならずED治療薬も適用外
ここで大事なことは、あらゆるED治療の手段の全てが保険適用外であるということです。ED治療には、次のような種類があります。
- ED治療薬
- 海綿体注射
- 降圧式勃起補助器具
- 外科手術
これらのED治療において、保険の適用が認められずに全額自己負担となってしまうということですね。
美容整形手術的な側面が強い手術などならばまだ分かりますが、バイアグラなどのED治療薬や海綿体注射などに関しても、健康保険の適用は全く認められていません。
日本泌尿器科学会などは、ED治療に保険適用を認めるように厚生労働省に働きかけてはいるようですが、いまだ保険適用の気配はありません。
海外では保険適用が認められる場合も
一方、海外においては、多くの国々でED治療はより一般的なものとなっています。日本泌尿器科学会のHPの記述によると、G7参加国の中でED治療に一切の保険適用を認めていないのは、日本だけであるとのことです。
他の先進国では、日本よりも手軽に安価にED治療を受けることが出来るということです。
ED治療に関しては、日本は後進国であると言えるかもしれません。今後、諸外国の趨勢に促されて各種ED治療に保険の適用が認められることを期待したいですが、それはいつになるか分かりません。
少なくとも、現状においては、日本国内においては、保険適用外の自由診療としてED治療を行っていかなければならないということです。
手術を含めたED治療は高額となる
このため、繰り返しになりますが、ED治療をするにあたっては、その治療代、薬代、手術代が高額になることを覚悟しなければいけません。
ED治療薬は、クリニックでの処方を受けると1錠あたり1,500円程度もします。週2回の使用と考えても、1ヶ月に10,000円以上の出費となるということですね。
また、これが手術となると、より高額な出費が求められることになります。詳しくは後述しますが、軽自動車が新車で購入できるほどのお金が必要となるものです。
日本国内においては、ED治療は、気軽に受けることの出来るものではありません。事前にしっかりと情報収集をするようにしましょう。
外科手術でED治療をする場合の費用
では、ED治療を目的とした外科手術は、実際にはどれぐらいの金額になるのでしょうか。健康保険の適用が認められない上に、日本では実施件数が少なくなっています。そのため、技術や知識を持つ専門医も少なく、その他の外科手術と比べても費用はかなり高額になってしまいます。
以下、ED治療のための外科手術として最もポピュラーな陰茎プロステーシス手術についてまとめていきます。この手術方法は、ED治療の最終手段として海外ではメジャーなものです。
アメリカでは過去30万人以上が受けた実績があります。そんな陰茎プロステーシス手術の日本でも状況をまとめます。
EDを根治させる陰茎プロステーシス手術
前述のように、陰茎プロステーシスはED治療の最終手段としてもちいられる治療方法です。ペニスをメスで開き、添え木となる棒状の器具(プロステーシス)を挿入するというものです。
この手術を受ければ、ほぼ100%の確率で、膣内に挿入できるほどのペニスの硬度を手にすることが出来ます。
この手術を行うと、自然な勃起は二度と出来なくなってしまいます。そのため、糖尿病による重度のEDの患者さんや70代~80代ぐらいの高齢者など、他に手の打ちようのないEDに悩んでいる人向けの治療方法になります。術後満足度の高い手術となっています。
陰茎プロステーシス手術の費用
そんな陰茎プロステーシス手術の費用を、以下にまとめてみます。
- A大学病院:手術費42万円+材料費25万円
- Bクリニック:54万円
- Cクリニック:手術費40万円+材料費30万円
このように、どんなに安くとも陰茎プロステーシス手術を受けるためには、50万円以上を用意する必要があります。
繰り返しになりますが、この金額は全額自己負担となります。健康保険による手術費用の負担軽減などは一切ありません。
また、ED治療の外科手術は自由診療であるため、同じ手術でも各医療機関によって価格には大きな開きがある場合があります。事前にしっかりと情報収集するようにしましょう。
日本では器具が未承認
この陰茎プロステーシス手術の価格が高額になる理由のひとつとして、手術に用いる器具(陰茎プロステーシス)が日本国内では未承認であるというものがあります。そのため、日本国内の医療器具メーカーは陰茎プロステーシスの製造を行っていません。
つまり、日本国内で陰茎プロステーシス手術をするにあたっては、医師が海外から器具を個人輸入しなければならないということです。
医療器具の海外からの個人輸入は、当然ながら、費用が跳ね上がります。この器具の価格の分も陰茎プロステーシス手術の高額費用に加算されているということですね。
陰茎プロステーシス手術なら薬代はゼロ
高額な陰茎プロステーシス手術ですが、お得感があるポイントもあります。それは、一度手術をしてしまえば、その後一生涯にわたって、バイアグラなどのED治療薬は必要なくなるということです。
添え木となるプロステーシスがペニスに挿入されている限り、ペニスは勃起しているのと同じ状態にあります。
そのため、無理にED治療薬などを使用し自然な勃起を促す必要はなくなるということですね。
このED治療薬を服用する手間と、いちいちED治療薬を安くはない金額で購入する出費が、陰茎プロステーシスを受けることでなくなります。この点は、陰茎プロステーシス手術における大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ:陰茎プロステーシス手術は保険適用外で高額な外科手術
バイアグラなどのED治療薬いまだに健康保険の適用を受けていないことからも分かるように、日本国内においてはED治療は、その一切が保険適用外となっており自由診療です。そのため、診察代や医療費・治療費などは高額になりがちです。これは外科手術においても同じです。
ED治療のための外科手術として代表的なものに、陰茎プロステーシス手術があります。確実なED治療効果がある手術なのですが、この手術も当然のように保険適用外です。そのため、手術費用としては、最低でも50万円以上を見込んでおく必要があります。
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